「足の裏を洗うと蚊に刺されにくくなる」を発見した高校生研究者・田上大喜さんとは?

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田上大喜さんの話は、細胞博士ちゃん(程 婉寧てい・えんねさん)の放送の中でもかなり興味深い部分でしたね。

なぜなら、この研究は「蚊に刺されやすい人がいるのはなぜ?」という、誰もが一度は感じた疑問から始まったからです。

「足の裏を洗うと蚊に刺されにくくなる」発見した高校生研究者・田上大喜さん

細胞博士ちゃんの放送の中で紹介されていた「足の裏をきれいにすると蚊に刺されにくくなる」という話。

実はこの発見は、約10年前、当時16歳の高校生だった田上大喜さんによる研究がきっかけです。

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田上大喜さん

田上大喜さんは、京都教育大学附属高校在学中に「蚊に刺されやすい人の特徴」を研究し、高校生科学者として大きな注目を集めました。

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研究の始まりは「なぜ妹ばかり蚊に刺されるの?」

田上さんが研究を始めたのは中学3年生の頃(14歳の頃)

きっかけは、「家族の中で、なぜ妹だけがこんなに蚊に刺されるのだろう?かわいそうだな。」と『博士ちゃん』でも言われていました。スタジオでも話題になっていましたが、優しいお兄ちゃんですね。

妹の千笑さんは家族の中でも特に蚊に刺されやすく、その理由を知りたいと思ったことから研究が始まりました。

多くの人はそこで終わってしまいますが、田上さんは実際に蚊を飼育し、自宅で実験を始めました。

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「足の裏」に秘密があった

一般的には、

  • O型は刺されやすい
  • 汗っかきは刺されやすい
  • 体温が高い人は刺されやすい

と言われています。

しかし、といった説だけでは説明できないことに気付いたそうです。

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研究は14歳からスタート

田上さんが『博士ちゃん』の中のインタビューで言われていました。
「足の臭いを蚊に嗅がせた時に、一斉に蚊が飛び出して、蚊が交尾を始め。蚊は一生に一度しか交尾をしない、と言われていたにも関わらず、複数回交尾をしているのを見つけて。蚊の関係性について、ちょっと研究してみよう、と思ったのが始めたきっかけだった」と。

田上さんは中学生の頃から、自宅で蚊を飼育しながら実験を始めました。

ダンボールやペットボトルを利用して蚊の飼育環境を作り、足の何に蚊が反応しているのかを2年以上にわたって調べました

また、毎年4,000匹以上の蚊に自らの血を吸わせながら観察を続けたそうです。

更に、先生や友人の足の細菌を採取して培養し、それを蚊に嗅がせる実験も行っていたそうです。

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足の裏にいる細菌(常在菌)の種類が、蚊に刺されやすさに関係している

ことを、高校2年生の夏に、突き止めました

研究では、足にいる常在菌の種類が多い人ほど、蚊に刺されやすい傾向がみられたそうです。

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『博士ちゃん』のインタビューで、

田上さんの足の裏の常在菌は、438種類

妹さんの足の裏の常在菌は、1,289種類

と言われていました。

同じ兄弟でも、3倍もの菌の種類の違いがあるのですね~!!
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蚊に刺されにくくなる方法

研究結果から導かれた対策は意外なほど簡単です。

外出前に

  • 足の裏を石けんで洗う
  • 足首から下をアルコールシートで拭く

これだけでも、蚊を引き寄せるニオイを減らせる可能性があります。

細胞博士ちゃんが番組内で紹介していた内容も、この研究がベースになっています。

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コロンビア大学、そしてオックスフォード大学へ

高校卒業後、田上大喜さんはアメリカの Columbia University(コロンビア大学)に進学しました。

大学では4年間にわたり、ショウジョウバエの神経幹細胞の研究に取り組みました。

ショウジョウバエは小さな昆虫ですが、人間と共通する遺伝子も多く、生命科学や医学研究の分野で広く利用されているそうです。

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コロンビア大学卒業後は、人間の遺伝子をより深く研究するため、イギリスの University of Oxford(オックスフォード大学)の博士課程へ進学しました。

現在は、オックスフォード大学医学系の研究機関である Big Data Institute(ビッグデータ研究所)に所属し、研究を続けています。

2026年現在、26歳

専門は「遺伝統計学(Genetic Epidemiology)」。

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遺伝統計学(Genetic Epidemiology)

遺伝統計学とは、膨大な遺伝子データを統計学やコンピューターを使って解析し、

  • 病気のなりやすさ
  • 薬の効きやすさ
  • 遺伝的リスク

を明らかにする研究分野だそうです。

ちなみに田上さんの現在の研究分野である「遺伝統計学」「ゲノム解析」は、まさにビッグデータ研究所の得意分野です。

ビッグデータ研究所では、数十万人から数百万人規模の遺伝子データをコンピューターで解析する研究が行われています。

田上さんも、その手法を用いてゲノム解析の研究に取り組んでいます。

高校時代の「蚊に刺される人の違いを調べる」という研究から見ると、規模は大きくなっていますが、

「人によってなぜ違いが生まれるのかをデータから解明する」という意味では、実は研究の根っこはつながっているとも言えるそうです。(なるほど~!)

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現在の研究テーマ

田上さんは現在、遺伝統計学の手法を用いて「ゲノム解析」の研究に取り組んでいます。

ゲノムとは、人間が持つすべての遺伝情報。

その膨大な遺伝情報を解析し、病気との関係や健康への影響を調べるのがゲノム解析。

現在の遺伝子研究や遺伝子検査は、欧米人のデータを中心に発展してきたため、人種や地域によっては十分な精度が得られない場合があります。(私も健康や医療の記事を読むたびに、「これは欧米人のデータなのかな?」と気になることがあります。)

そこで田上さんは、世界中のさまざまな人々の遺伝子データを活用し、「どの国や民族の人でも、平等に高精度な遺伝子医療を受けられる社会を実現したい」という目標のもと研究を進められているそうです。

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妹が蚊に刺されやすい理由を知りたい――。

そんな身近な疑問から始まった研究は、やがて世界トップレベルの大学で、人類の健康や医療の未来につながる研究へと発展しているそうです。

14歳の少年が抱いた「なぜ?」という疑問が、世界トップレベルの研究へとつながっていったことに、とても驚かされました。

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細胞博士ちゃんとの共通点

8歳の細胞博士ちゃん・程婉寧さんも、

  • なぜ熱中症になるの?
  • なぜ蚊に刺されるの?
  • 細胞はどう働くの?

という素朴な疑問を追いかけています。

田上さんと共通しているのは、

「なぜ?」を放置せず、実際に調べてみること。

大きな発見は、意外にも日常の小さな疑問から生まれるのかもしれません。 ✨

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